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書籍詳細

退院後の脳卒中患者支援ガイド

表紙

退院後の脳卒中患者支援ガイド

在宅ケアを支える診療所全国ネットワーク 編

ISBN 978-4-938866-05-1

B5判 152ページ

キーワード
患者支援
脳卒中後遺症
在宅ケア
リハビリテーション
チーム医療
社会資源

本書の概要

在宅医療に多い脳卒中患者の多角的ケアをまとめた実践マニュアル

急性期を脱した脳卒中患者と家族は、再発の不安、これからのリハビリ、必要な福祉器具の準備、自宅での療養の可能性など多くの不安をかかえている。本書は、医師をはじめ、看護婦、薬剤師、0T、PT、ST、栄養士、MSWなど広範囲の職種にわたる著者達が、患者と家族の不安を解消することを目的として、全員でディスカッションを繰り広げ、チーム医療としてよりよい慢性期の脳卒中医療を凝縮したマニュアルである。教科書にはない現場で対応困難な問題を個々のテーマにQ&A形式でとりあげ、簡潔ながら具体的でみやすいガイドブックである。

内容

《脳卒中の確認のために》

・脳卒中とその後遺症とは

・脳卒中後遺症患者の在宅療養の現状は

・退院後の療養のために患者と家族に伝えたいポイントは

《患者が退院する前に準備しておくこと》

・退院後の療養について患者・家族へはどのようにオリエンテーションすればよいか

・患者から社会復帰の可能性を聞かれたらどう答えるとよいか

・試験外泊でどこをチェックしてもらうとよいか

・退院前に住宅整備の相談を受けたら

・退院前に福祉(介護)用具についての相談を受けたら

・家族に介護の仕方をどのように覚えてもらうとよいか

・病院スタッフとの引き継ぎで確認しておきたいことは

《在宅ケアの条件と問題解決のために》

・在宅療養が可能な条件のポイントとは

・療養型施設に入所したほうがよい場合とは

・退院した患者と家族が抱えている不安とは

・在宅医療に関わるスタッフの役割分担と連携をどうしたらよいか

《福祉制度を活用するために》

・経済的に困っている患者への対応はどうしたらよいか

・医療費の負担を減らすにはどんな制度が利用できるか

・デイサービス,ショートステイ,ナイトケアをいかに活用してもらうか

・住宅改造や整備のための援助を受けるにはどうしたらよいか

・身体障害者手帳はどのように申請してもらうとよいか

・老人福祉を受けられない患者へはどのような福祉が活用できるか

・福祉用具の購入負担を軽減するには

《よりよい治療と看護のために》

・患者と家族に療養に希望をもってもらうには

・患者の日常健康管理をどうアドバイスするとよいか

・24時間対応するために医療スタッフはどう工夫したらよいか

・再発予防のための生活改善をどうアドバイスするとよいか

・薬のコンプライアンスをよくするためにどのように説明すればよいか

・家族に注意してもらいたい全身管理は

・家族に注意してもらいたい皮膚管理は

・家族に注意してもらいたい褥瘡予防のポイントは

・家族からする連絡してもらいたい症状は

・脳卒中後遺症のために生じやすい疾病と事故にはどのようなものがあるか

・独居者の在宅ケアをどう支えるか

《よりよい在宅リハビリテーションのために》

・家庭でリハビリテーションできるのかと聞かれたら

・患者・家族へリハビリテーションについての最初の説明のポイントは

・患者に合わせた在宅リハビリテーションの目標とは

・「リハビリの効果がない」と落ち込んでいる患者をどうサポートするとよいか

・OT,PTがいない地域でも在宅リハビリテーションができるか

・リハビリを見守る家族へはどうアドバイスするとよいか

《介護支援のためのアドバイス》

・介護の経験のない家族へは最初にどのようにアドバイスするとよいか

・介護者への健康管理の指導のポイントとは

・寝たきりを防ぐために家族にあらかじめ考慮してもらうことは

・失語症や構音障害のある患者とどのようにコミュニケーションをはかってもらうか

・嚥下障害のある患者にはどのように食事を工夫してもらうとよいか

・排泄管理のポイントは

・口腔ケアのポイントは

・患者が感染症にかかったときは

・痴呆がみられるようになったとき最初に注意しておくことは

・患者の全身の清潔を保ってもらうためには

・大幅な改造が不可能な住宅で環境をどう工夫するとよいか

・患者が旅行するときはどのようなアドバイスをするとよいか

・入浴時に注意すべきポイントは

・福祉(介護)用具の選択のポイントをどうアドバイスするとよいか

・家族間のトラブルに巻き込まれたときは

・在宅死を支えるための医療者のアドバイスとは

《資料=患者と介護者を支援するための情報》

・患者・家族に利用してもらうとよい相談窓口

・介護などに関する相談窓口

・脳卒中の患者会と脳卒中協会

・介護・看護などのサービス窓口

・福祉用具のサービス窓口