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書籍詳細

総合プロブレム方式-新時代の臨床医のための合理的診療形式

表紙

総合プロブレム方式-新時代の臨床医のための合理的診療形式

栗本秀彦 著

ISBN 978-4-938866-34-1

B5判 173ページ

キーワード
総合プロブレム方式
POMR
診療録
診断プロセス
病態生理学
総合診療医学

本書の概要

患者さんの病態を一つひとつ分析し総合する診断プロセス

「総合プロブレム方式」は,POMRの新しい考え方。患者のあらゆる情報「基礎資料」を病態生理学的に一つひとつ分析し、「プロブレム」として総合していく診断プロセス。思い込みの診断を防ぐとともに、カルテもまとめやすくなる。

内容

■はじめに-総合プロブレム方式の誕生

■総合プロブレム方式 概説
I.総合プロブレム方式とは

1.総合プロブレム方式とは

2.総合プロブレム方式の基本概念

3.総合プロブレム方式のプロセス

4.従来のPOSシステムと総合プロブレム方式の違い

■総合プロブレム方式の実際
II.プロブレムとは

1."プロブレム"の定義

2.プロブレムとなるもの

3.プロブレムとならないもの

◆プロブレムを考えるためのモデル事例

III.プロブレムの抽出・区分け・命名

1.プロブレムの抽出

2.「基礎資料」の区分け

3.プロブレムの命名

IV.プロブレムリスト

1.プロブレムリストとは

2.プロブレムリストの定義と規則

V.プロブレムの展開

1.展開の基本形

2.プロブレム展開上の注意

VI.プロブレムの記述1

1.プロブレムごとに記述する意義

2.プロブレム記述の原形

3.SOAPについて

VII.プロブレムの記述2-"S"と"O"

1.病気の過去"S"と現在"O"

2."S"と"O"による病気の特徴づけ

3."S"と"O"に整理するときの留意点

参考 S・OとAの違い-事実と意見

VIII.プロブレムの記述3-考察(A)

1."病気"についての「考察」"A"

2.「考察」の対象となるもの

3.課題をもとにした「考察」"A"の記述例

4.「考察」"A"の記述の留意点

5.プロブレム鑑別の進め方-病態生理学的に

6.プロブレム緊急度の診断

7.方針と目標

参考 「考察」と原因

参考 病態生理学的にみたプロブレム鑑別の例

IX.プロブレムの記述4-計画(P)

1."病気"に対する計画(P)

2.診断計画(P Dx)

3.治療計画(P Tx)

4.説明説得計画・内容(P Ex)

参考 治療計画における治療の考え方

X.プロブレムの記述5-経過記録

1.経過の記録

2.プロブレムごとの経過記録

3.経過記録の記述例

4.経過記録の留意事項

5.正式なプロブレムリストが作成できない場合

■基礎資料の収集-データベース作成
XI.基礎資料とは

1.プロブレムと「基礎資料」

2.「基礎資料」の構成要素

3.枠組みとしての「基礎資料」

4.「基礎資料」の実例

XII.病歴1-社会生活像・家族歴・既往歴

1.生活社会像

2.家族歴

3.既往歴

XIII.病歴2-現病歴

1.現病歴の考え方

2.現病歴の記述の仕方

3.病歴作成のための問診

XIV.過去の資料

1.「過去の資料」の意義

2.資料収集の注意点

3.「過去の資料」の種類

4.「過去の資料」の整理

XV.身体所見

1.「身体所見」の意義

2.ルーチン身体所見

3.診察の注意事項

4.「身体所見」の記述の仕方

XVI.ルーチン検査所見

1.「ルーチン検査」の要請

2.「ルーチン検査」の内容

◆総合プロブレム方式による記録の実際例

■付録

付録1.カンファレンスの在り方

付録2.総合プロブレム方式によるカルテの書式例

■研修医の活用例